NPB史上最多サヨナラ押し出し四球4回の記録保持者・大塚徹氏が死去

巨人の左腕エース・高橋一三から2度のサヨナラ押し出し

 1972年、かねてから大塚を高く評価していた南海の野村克也監督の尽力で南海に移籍。以後、出場機会は減るが、チームのまとめ役として貢献した。

 1975年限りで引退。通算502試合784打数178安打2本塁打44打点7盗塁48四球、打率.227。

 大塚はヤクルト時代(1969年、71年)、南海時代(72年、73年)に2回ずつ、合計4回「サヨナラ押し出し四球」を選んだ。これはNPB記録。このうちヤクルト時代の2つの押し出しは、巨人の左腕エース高橋一三から選んだもの。

 高橋は、これがトラウマになったのか1973年にもサヨナラ押し出し。投手の最多サヨナラ押し出し記録を作っている。

 なお、息子の大塚淳も土浦三高から2002年ドラフト11巡目でヤクルトに入団。捕手だったが、一軍に上がることはなく2009年限りで引退。もともとは内野手だったが現在はブルペン捕手を務めている。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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