“幕張のアジャ”ついに覚醒! ロッテ井上、あの落合以来の記録へ挑む

今年は「春男」脱皮!6月以降本塁打量産態勢に

 背水のシーズンとなりつつあった2018年、開幕4番として想定されていた角中の故障によって、井上はルーキーイヤー以来となる開幕4番に据えられる。開幕2戦目となる3月31日の楽天戦では自身初となる1試合2本塁打を放ち、早くもこれまでの年間最多本塁打数(2本)に並んだ。この試合のお立ち台では「春男、脱皮します!」と宣言しており、昨季までと同じ轍は踏まないという本人の強い意志を感じさせた。

 その後も4番打者として出場を続けるが、打率は徐々に下降線を辿っていくことに。5月の11日から復帰した角中選手に4番の座を譲っただけでなく、交流戦前の段階で打率は.235にまで落ち込んでおり、このまま「例年通り」となってしまうことが危惧される状況となっていた。

 だが、開幕直後の宣言通り、今季の井上は一味違った。へんとう炎で戦列を離れる時期はあったものの、6月2日からは離脱を挟んで出場した12試合連続で安打を放つなど成績を向上させていき、高い得点圏打率を武器にポイントゲッターとしても勝負強さを見せていく。

 6月23日の埼玉西武戦では3点ビハインドからチームを救う決勝の逆転満塁弾を放ち、翌24日の同カードでは、二塁打を放てばサイクルヒット達成という状況で迎えた第4打席で、この日2本目の本塁打となる3ランを放って「サイクル超え」の大活躍。23日からの16試合で9本塁打を放ってホームラン量産体制へと入っており、ついに一軍の舞台で本来のバッティングを見せつつあるようだ。

和製大砲不在のロッテ、30発打った選手は千葉移転以降ゼロ

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