フレッシュ球宴で自己最速153キロ 高卒2年目・ロッテ種市が見せる急成長
地道に取り組んだ体作りが実を結ぶ
150キロを超えるストレートを手に入れた要因のひとつが体作りだ。オフの自主トレではシーズン中よりもランニングメニューを増やし、ウエートトレーニングも積極的に行った。「ウエートトレーニングなど体作りは2、3年継続していこうと思います」と今年の1月に話していたが、シーズン中も継続して取り組んでいる。
そうした姿勢に小野晋吾2軍投手コーチは「去年から意識を高く持って毎日コツコツトレーニングをやっていた。それが形となって少しずつ現れてきていると思います。下半身が大きくなってきたので、すごくいい傾向。順調にきていると思います」と高く評価している。
ただ種市は現状に満足していない。「筋肉を扱える技術もないといけない。フォームはフレッシュの映像を見ましたけど、まだまだだと思います。技術をしっかりつけて、ウエートトレーニングなどでやってきたことを結びつけていきたいと思います」と課題点を見つけ、克服するために日々のトレーニングを積んでいる。
2軍の成績だけ見れば、9試合に登板して1勝2敗、防御率5.14だが、技術面で成長していることは確かだ。技術面と結果が伴い始めれば、3年目の2016年に1軍で7勝を挙げ、翌年には先発ローテーションに定着した二木康太投手のように、いきなり1軍投手陣に割って入る可能性も十分だ。