「選手はどこ向いてる?」―若手が伸び悩む阪神、山崎武司氏が指摘する問題点

現在は解説者などを務める山崎武司氏【写真:岩本健吾】
現在は解説者などを務める山崎武司氏【写真:岩本健吾】

「阪神には、他球団が喉から手が出るほど欲しい若手の野手がいっぱいいる」

 今季も植田海ら若手を起用しているが「全部が中途半端になっている」と山崎氏は言う。中日OBとして思わず本音もこぼれる。

「阪神には、他球団が喉から手が出るほど欲しい若手の野手がいっぱいいるよ。外に出たら活躍する選手が。いい選手はいっぱいいる。いらないんだったら、高山と中谷を中日にくれよ、と。若い選手がどっちを向いて戦っているんだ、というのが、ちょっと見ていて残念だね。

 ピッチャーがいるから試合にはなってるけど、どうなのかなと。1年間もたないよね。もうプレッシャーを与えてやる時代じゃない。ムチばっかりじゃダメ。どっちかと言ったら金本監督は厳しいから」

 ただ、これだけの混戦になっているだけに、セ・リーグはまだまだどうなるかは分からない。苦しんでいるのは阪神だけではなく、山崎氏は「みんな決め手がないよね。(広島以外の)5球団に関してはどんぐりの背比べ」と言う。広島は抜け出した形だが、「やっぱり丸の存在が大きいね。丸が復帰したらチームもピリッとした。だけど、カープもまだ分からんよ。他の5球団が勝って負けて勝って負けて、とやってるから、そこで広島が連勝した時に差をつけられている。でも、まだ分からないね」と見ている。

 阪神は期待の若手がしっかりと育ち、今年もクライマックスシリーズ(CS)に進むことができるのか。チーム力アップには、ある程度の「我慢」も必要だと山崎氏は見ている。

(Full-Count編集部)

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