田中将大、5回途中1失点で無念の降板…Aロッドと敵将が称えた“ある能力”
解説のAロッドと敵将がそろって称賛「メジャー最高の走れるチームを無効化」
ヤンキース田中将大投手は5日(日本時間6日)の敵地レッドソックス戦に先発し、4回2/3を1被弾を含む6安打1四球9奪三振1失点(自責1)だった。ヤンキースは延長10回の熱戦の末に4-5でサヨナラで敗れ、宿敵に痛すぎる同一カード4連敗を喫してゲーム差は9.5まで開いてしまったが、レッドソックスのアレックス・コーラ監督、この試合を全国中継で解説していたヤンキースOBのアレックス・ロドリゲス氏は、田中のある能力をそろって称えていた。
悔しい登板となったレッドソックス戦。田中は宿敵の武器を封殺していたという。2回2死一塁の場面。マウンドから鋭い牽制球を送った。間一髪、帰塁に成功した一塁走者のヌネスはスペイン語で毒づいていた。
このシーンに注目したのは、この試合を全米中継したESPNで解説を務めていたメジャー通算696本塁打のAロッドだった。
「ヌネスがスペイン語で今話していましたが、タナカが信頼されているもう一つの理由はタナカが完璧であることです。今、彼が行っていることはメジャー最高の走れるチームの(走力の)無効化です。それができる理由は、ボールを長く保持して、クイックで投球しているからです」
メジャー最高勝率を誇るレッドソックスはチーム打率(.269)、打点(574)、得点(600)などとともに、盗塁数も87でリードトップ。スピードも武器としているが、Aロッドが「完璧」と認めるクイックと牽制の技術の高さで、田中はこれを封じていたという。