「野球カメラ女子」も大喜び!? ハム2軍の女性ファン向けイベントが面白い
「カメラ女子チケット」は2日目に定員いっぱい30人が堪能
近年、プロアマ問わず、野球場にて一眼レフカメラで選手を撮影する「野球カメラ女子」を多く見かけるようになった。カメラメーカーからも女性向けに野球の撮り方を紹介する冊子が発行されるなど、プロ野球を見るだけでなく「撮影する」文化も生まれつつある。
試合開始3時間前の午前10時。グラウンドではホームチームの北海道日本ハムが試合前練習で汗を流す中、三塁側カメラマン席前では1組10分間×3組で練習見学&撮影がスタートした。
スタッフの案内でグラウンドに足を踏み入れた参加者たちは、カメラを構えて選手を撮影し始める。150mm-600mmの望遠レンズで撮影する若い女性は姫野優也外野手のファン。「本当はキヤノンのEOS 1D X(キヤノンの一眼レフカメラの最高機材)も持っているのですが、重いので今日はEOS 6Dで撮影しています」とこだわりの機材で選手の姿を追う。
また、「子どもの運動会撮影でカメラを始めた」という女性は「普段はネットが重なるのですが、ネットが無く最高です」とグラウンドレベルでの撮影を楽しんでいた。この日の先発投手である村田透投手は外野からベンチへ戻る際、女性たちの向けたカメラに思わずVサインをする場面も。これに対し「いつもの癖で選手にあいさつしてしまって、撮れなかった……」と悔しがる参加者の姿もあった。
最後の組ではソニーのミラーレス一眼のカメラで撮影していた女性が「今日のために望遠レンズをレンタルしました」と語った。平沼翔太内野手のファンだが、1軍帯同中だったため「誰を撮影するか探しています……」と選手の一挙手一投足に集中。この「カメラ女子チケット」は初日の7日で22人、2日目の8日で定員いっぱいの30人が試合だけでなく、試合前の練習撮影も堪能した。
試合中に目を向ければ、スコアボードの文字がピンク色で表示。試合前と7回には地元・鎌ヶ谷高校のダンス部がそのダンスパフォーマンスで球場を大いに盛り上げた。この日のイベント内容からも日本ハムのファーム(2軍施設)が魅力的で、ファンを惹きつけるモノが充実しているということを知ることができた。女性対象のイベントは1軍だけではない。今後もファイターズ鎌ケ谷スタジアムからの新しい情報発信が気になるところだ。
(「パ・リーグ インサイト」武山智史)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)