藤原と根尾は「どっちを獲っても活躍間違いなし」 山崎武司氏が見た2人の非凡さ
NPB球団は「どっちを獲っても将来活躍してくれる選手に間違いない」
「藤原君は力強さというか、振る力があるよね。筋力的な力は藤原君のほうがあるだろうね。器用さは根尾君の方がいいかなと思うところもある。4番は藤原君で、根尾君は3番タイプかなというふうに見えた。どっちがいいか、というのは甲乙つけがたいぐらいのポテンシャルを持ったバッター。ただ、プロに行ったら、将来的には藤原君の方がホームランを打つ打者になるだろうね。
根尾君はショートやピッチャー、何でもできるという強みが、もちろんある。それも含めて器用さは根尾君の方がいいかなと。ただ、プロになると『器用貧乏』という言葉もある。大谷君(エンゼルス)の例もあるけど、1つに決めてやっていくほうが根尾君はいいと思う。大谷君みたいに、投手と打者の2つが(5点満点で)5点、5点じゃなくて、根尾君はピッチャー4点、バッター5点くらいの感じに見える。ただ、これを方向づけしてあげるのも、彼が入った球団の役目じゃないかなと思う」
ドラフトには、他の選手との兼ね合い、各球団のチーム事情も影響してくる。ただ、素材だけで見れば、「両方ドラフト1位で消えていく」選手だと山崎氏は評価する。
「素材として見れば、どっちを獲っても将来活躍してくれる選手に間違いない。あとは、各球団が外野を強化したいのか、ショートが欲しいのか、というところだけ。彼らを球団がどう必要としているかで、わかれるだけだと思う。少なくとも、高校生のレベルは遥かに超えた2人だということは間違いない。大阪桐蔭については、他の選手も大学、社会人に行って伸びしろのありそうな選手がいっぱいいた」
史上最強とも評された今年の大阪桐蔭ナインから、将来的に何人のプロ野球選手が誕生するのか。まずは、アジア選手権で藤原と根尾が日の丸を背負ってどんなプレーを見せてくれるのか。甲子園は終わったが、楽しみはまだまだ続く。
(Full-Count編集部)