甲子園春夏連覇は過去の話…オリ2年目・澤田、プロで目指すは“増井”超え
不振が続く藤浪に「結局はすごいですよ、あいつは」
今シーズンから加入した増井浩俊投手には、教えられることが多いと話す澤田だが、増井がホールドの記録を持っていることを知らず、恥ずかしい思いをしたというエピソードを教えてくれた。
「『増井さん、ホールドどのくらいいったんですか?』って聞いたら『え! 俺45ホールドで今、パ・リーグ記録だよ』って言われて。謝ったんですけど『みんな知らないからいいんだよ。いいよいいよ。昔のことだから』って言ってくれました」
「1年間ではなく、辞めるまでに45ホールドだったりして」と笑いながら冗談も言ってみせたが、自身が増井の記録を超えることができれば、チームは必ず優勝に近づくと考えている。
大阪桐蔭での春夏連覇についてあまり思い入れがないのは、今、プロでの大きな目標に必死で取り組んでいるからなのかもしれない。それでも、不振が続く盟友・藤浪について聞くと、はっきりとした口調で言った。
「自分に聞いても何も出てこないと、いつも言っています。本人は本人なりにやっている。周りを見ても、高卒1年目から10勝するピッチャーなんて、なかなかいないじゃないですか。結局はすごいですよ、あいつは」
高校時代はあくまで通過点。プロの世界で優勝の歓喜を味わうため、24歳の右腕は日本一のリリーフ投手を目指す。
(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)