岩隈久志にマリナーズ盟友から惜別の声続々 “キング”は「偉大な男」と敬意
女房役務めたズニーノ「狙ったところから半インチ以上外すことはない」
先発ローテの1番手・2番手コンビを組んでいたヘルナンデスは、岩隈とよく会話したことを明かし、「彼はメンタルも最高だ。ピッチングを熟知している。彼の流儀を持ってすれば、打者が誰であれ抑えられる。スーパースターだけど、そんなことを気にも留めず、打者をひたすら打ち取る。最高のチームメイトで偉大な男だ」と絶賛したという。
そして、翌2013年にはア・リーグのサイ・ヤング賞で3位に選出される活躍を見せた。女房役を務めたマイク・ズニーノ捕手は「自分は2013年の途中に昇格して、何度も彼とコンビを組む機会があった。いかにボールを自在に操り、スプリットを使うのか。僕は驚嘆したよ。狙ったところから半インチ以上外すことは全くなかったんだ」と、その精密機械ぶりに感心しきり。同時に「他の投手と組んでいる時に、彼らにどんな球を投げさせればいいのかを教えてくれたのも彼だった」と、岩隈の球を受けることで捕手としての幅が広がったことにも感謝した。
スコット・サービス監督は岩隈の精神力を称えていた。「クマは戦士だ。それは間違いない。立ち上がりを見て『なんてことだ、今日は調子が良くないみたいだ。どうやって切り抜けるんだ』という試合もある。それでも、彼は活路を見出す。感覚を掴みながら、相手打線に対して策を練り、大事な場面でしっかり抑える。クマは本当にピッチングを知っているんだ」と振り返っている。
チームメートに愛された男、岩隈。仲間たちが最敬礼を送る中、今季限りでシアトルを後にする。
(Full-Count編集部)