【パ・リーグお仕事名鑑】35歳での転身 「好き」を仕事にした西武の40周年記念事業担当は元高校球児
歴史を重んじながらも、新しい時代を作り出す
自分自身のやりがい、そしてスタッフのモチベーション向上はもちろんのこと、やはりその先に思い描くのはファンの喜ぶ顔だ。熱狂的なことで知られるライオンズファンも、生まれ変わったメットライフドームを心待ちにしているに違いない。
「ファンの熱意も肌で感じながら日々仕事をしています。皆様の期待を裏切らないようなものを生み出さなければいけないと思っていますし、新たなファンも獲得していける魅力的なハードを作っていかなければなりません。また、ライオンズは歴史ある球団なので、それに敬意を払いつつ継承していけたらという思いはあるのですが、個人的には私たちは、これまでの歴史や伝統を次のフェーズに新しいカタチでどのようにつなげていくかを考えるべき。これから球団の新しい時代を作っていかないといけないですからね」
当初は「好き」を仕事にすることに不安を感じていた丸山さんも、4年目を迎えた今となっては、野球やライオンズを嫌いになる心配はもはや微塵もなさそうだ。
「思い入れのあることを仕事にできている喜びは確かにありますね。ただ、野球に限らず、スポーツビジネス事業は難しいという印象も一般的にはまだあると思うので、そこを突破できるように貢献していけたらいいなと思います。私自身は、2021年春の改修完了を見届けるまで、これからの約2年半は怒涛の日々です。今は終わりが見えない中で悪戦苦闘していますが、終わってみればきっとあっという間なんだろうなと。その瞬間が今から楽しみでなりません」
(「パ・リーグ インサイト」岡田真理)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)