名将は3年連続で… 阪神17年ぶりの屈辱、12度の最下位の戦績や監督は?
平成以降は長い低迷期で「暗黒の時代」に
阪神は1985年、21年ぶりにリーグ優勝。関西地方を中心に一大ブームを巻き起こしたが、2年後には最下位に転落。吉田義男監督が退任。平成以降は阪神ファンから「暗黒の時代」と呼ばれる長い低迷期に入った。
この期間に監督はめまぐるしく変わった。吉田義男、村山実、藤田平という阪神を代表する野球人、そして名将・野村克也も最下位を経験している。しかし、2002年に星野仙一が監督に就任して大型補強を行ってからはV字回復し、2003年には18年ぶりのリーグ優勝を飾った。この年にFA権を行使して広島から移籍し、中軸打者として大活躍したのが現監督の金本知憲だった。
今季の阪神は、1強5弱と言われ、広島が独走する中で、シーズン終盤までCS進出の可能性を残していた。しかし、天候不順の影響で中止になった試合が終盤に集中的に振り替えとなり、10月は1日から10連戦という強行軍に。10月8日時点で1勝7敗と急ブレーキがかかってしまい最下位に転落。同情の余地がある最下位ではあった。
とは言え、生え抜きの20代の若手選手が主力になっている広島との差は歴然としている。短期的な視線ではなく長期的に若手を育てていく方針が必要なのではないだろうか。
(広尾晃 / Koh Hiroo)