CS敗退の西武、山川が痛感した“4番の差”「柳田さんはあれだけ打ったので」
果たせなかった4番の責任「自分が情けなかったし、悔しかった」
「先発投手の球が少しでも浮き始めたら交代。シーズン中より、厳しい場面が多い気がしました」。シーズンとは違う、短期決戦での継投に戸惑いを感じながらも「でも打てる球もあったはずで、そこで打てなかった自分が情けなかったし、悔しかった」と4番の責任を果たせなかった自らを責めた。
シリーズ直前には「全力で」と語っていた山川だが「もちろん全力で戦った。全力で戦って負けた時『気持ちの差』と言われがちだと思いますが、敗戦の理由でそれを先に持ってきたくはない。気持ちではソフトバンクに負けてるつもりはなかったし、『どうにか出塁しよう。どうにかホームランを打とう』という思いは常に持っていた。それでも大事なところで打てなかったのは技術不足」と自分に対して厳しい目を向け、現状をしっかりと受け止める。
「練習をたくさんすれば打てるようになると思うので、ここからしっかり休んで、またキャンプと日米野球があるので、個人としてはそこをめがけて、練習するしかないと思っています」と語る山川の眼差しは、決して暗いものでなかった。
4番としてチームを優勝へ導いた喜びと、CSを突破できなかった悔しさ――。今シーズンの経験を糧に、山川穂高は4番としてさらなる飛躍を目指す。
(岩国誠 / Makoto Iwakuni)