【日本S】打線に火がついたソフトバンク&広島 今後を左右するのは広島の走塁か
広島の4番・鈴木は絶好調、主砲・丸のバットが湿ったまま
【広島】
鈴木誠也
14打8安2本5点0盗1盗死 率.571
松山竜平
13打5安0本2点0盗0盗死 率.385
菊池涼介
12打4安1本1点0盗0盗死 率.333
野間峻祥
12打4安0本0点0盗1盗死 率.333
會澤翼
9打3安0本1点0盗0盗死 率.333
田中広輔
13打4安0本0点0盗2盗死 率.308
安部友裕
11打3安2本5点0盗0盗死 率.273
丸佳浩
12打1安0本1点0盗0盗死 率.083
バティスタ
3打2安0本0点0盗0盗死 率.667
メヒア
3打0安0本0点0盗0盗死 率.000
石原慶幸
3打0安0本0点0盗0盗死 率.000
打線は好調だ。4番の鈴木誠也が30日は2打席連続本塁打を含む3安打。一方で3番の丸がまだ1安打。シーズンを引っ張ってきた主軸のバットが湿っているのは気がかりだ。
もう一つ、気がかりなのは走塁だ。チームで5回盗塁を企図して1度も成功なしの5盗塁死とソフトバンクの甲斐、高谷両捕手の強肩の餌食になっている。
ソフトバンクはここまで1度も走っていないのに対し、広島は5つのアウトを献上している。昨日も1回表の先制機に田中広輔が二塁で刺されたが、自重していれば得点機が拡がった可能性がある。
今年の広島は「積極走塁」が目立った。レギュラーシーズンの盗塁数は95でリーグ最多だったが、盗塁死も49で最多。精度が高かったとは言えない。五分の星に戻ったが、今後の展開を考えれば、100%成功する自信がある時以外、盗塁は自重した方がいいかもしれない。
両軍ともに打線に火がついた。投手陣には受難の時期に入ったかもしれないが、31日の4戦目が今後の展開を占う上で大きな分かれ目になるだろう。
(広尾晃 / Koh Hiroo)