「米国でみんなが『まるで神』と言う」―元楽天AJが明かす大谷翔平1年目の衝撃
「アメリカで彼のことを話すとみんな、『オオタニはまるで神みたいだ』と言います」
ジョーンズ氏は自らが打者として対戦したこともあり、二刀流の中でも「投手・大谷翔平」のイメージの方が強いという。「彼がメジャーに移籍するに際し、投手として通用するかという点については心配していませんでした。確かに、メジャーの打者に対峙するために修正が必要だろうとは思っていましたが、それは彼がメジャーに来る時の不安材料ではありませんでした」。実際に対戦してその実力を目の当たりにしているだけに、投手としてMLBでも成功することは信じて疑わなかったという。
「皆さんがオオタニや、彼が二刀流に挑戦することについて話しているのを聞いて、とてもワクワクしました。両方やるなんて想像できませんよ。難しいことです。本当に特別なことです。しかも、ピッチングとバッティングの両方に優れているんですからね」
ジョーンズ氏によると、大谷に対する米国人の興味と尊敬は、日本人が想像しているよりはるかに大きい。「アメリカで彼のことを話すとみんな、『オオタニはまるで神みたいだ』と言います。みんな彼のプレーに興味津々で、ベーブ・ルースのように思っています。メジャーリーグでベーブ・ルースのように、二刀流として継続的にいい成績を残してきた選手はいませんからね」。ナショナル・パスタイム(国民的娯楽)と呼ばれるMLBだが、その中でもベーブ・ルースという名前に、アメリカ人は敏感に反応する。
ベーブ・ルースは、1915年~19年のレッドソックス時代は二刀流として活躍。打者に専念するようになったのは、1920年にヤンキースに移ってからだ。ジョーンズ氏は、大谷の二刀流も、継続的、長期的にできてこそ価値が出るものだと考えている。「トミー・ジョン手術後にも、継続的に高いレベルでパフォーマンスができるのかが大切です。ベーブ・ルースがプレーしたのは、ずっと昔のこと。それから野球は変わりました。今後のオオタニに注目ですね」。二刀流が現代野球でも継続的にプレースタイルとして成立するのか、ジョーンズ氏も興味深く見つめている。
(Full-Count編集部)