マリナーズ伝説の打者がイチロー凱旋に期待「来年3月は歴史的瞬間になるだろう」
マ軍で永久欠番のマルティネス氏「見ていて本当に楽しい選手」
現在、ストーブリーグ真っ只中のメジャーは来年、7年ぶりに日本で開幕戦を行う。来日するのは、ア・リーグ西地区で争うマリナーズとアスレチックスだ。3月20、21日に東京ドームで行われる開幕2連戦では、マリナーズのイチロー会長付特別補佐が実戦復帰する見込みで、メジャー通算3000安打を達成したレジェンドの日本凱旋は大いに盛り上がるはずだ。
「来年3月は歴史的瞬間になるだろう。私には、もうその様子が目に浮かんでくるよ」
東京ドームの三塁側ダグアウトの前で、そう語ったのは、マリナーズのエドガー・マルティネス打撃コーチだ。ら先日行われた「2018日米野球」でMLBオールスターチームのコーチとして来日したマルティネス氏は、球場全体をゆっくりと見回しながら大きな笑みを浮かべた。
マルティネス氏といえば、マリナーズ一筋18年の現役生活中には、主にDH(指名打者)、三塁手、一塁手として活躍した名打者。通算打率.312、2247安打、309本塁打、1261打点を記録し、2度首位打者に輝いた。球宴7度、シルバースラッガー賞5度の実績を持つ右打者は、シアトルでは“伝説の打者”として愛され、背番号「11」は永久欠番となった。
イチローとは、2001年から4シーズンにわたりチームメイトとして過ごした。移籍してきた1年目、2001年に受けた衝撃を今でも覚えているという。
「彼のバッティングスタイルを初めて見た時、本当に驚いたんだ。こういうスタイルの打者もいるんだって。期待される中で新人王とMVPを同時受賞する活躍。同じ選手ながら、見ていて本当に楽しい選手だ」