ロッテ井口監督、独占インタで明かした1年目の手応え「ピースほとんどなかったが…」
「チームが持つ戦力によって、戦い方は変わってくる」
――シーズンを通じて選手を使い続け、それぞれに長所や課題が見えたと思います。
「こちらも見えたし、選手本人たちも見えたものがあると思います。3年後、5年後にどの選手が入ってくるのかを、こっちも探りながらでしたが、ある程度センターラインはできてきた。ただ、荻野(貴司)の故障が非常に大きくて、そこから外野がガタガタと……。やっぱり外野が今年最大の補強点ですね。あとは中継ぎも後半みんな、しんどかった。その辺も日本人で補うのか、外国人で補うのか。いろんな課題が明確になりました」
――大砲がいない中、機動力を生かした攻撃で戦った。手応えを感じたのでは?
「チームが持つ戦力によって、戦い方は変わってくると思うんです。それが僕の方針とかではなくて、この戦力では足を使わなければ勝てないと思った。目標の140盗塁には達しなかったですけど、いい形でどんどん積極的にみんないってくれたし、そこはチーム全体として非常にプラスになったんじゃないかと。もちろん、失敗もいっぱいありましたけど、それは来シーズンの成功につなげればいい。自分たちの判断力が問われるところ。みんな1年、いい勉強をしたんじゃないかと思います」
――就任以来、1軍と2軍で一貫した信念や育成方針を貫きました。
「1軍と2軍が組織として統一されていた。首脳陣でのコミュニケーションは良く取れていたし、選手に対するアプローチの仕方も一緒だったし。我々としては風通しがいいというか、すべて見える状態になっていましたね。あとは、若い選手を育成して勝つ育成プランという点で、きっちりできてきたのかな、と」