見逃し&空振り奪三振王は…パの“表彰されない部門ランキング”【投手・守備編】
千賀は奪三振王の則本を上回る奪三振率を記録
◯奪三振率
【先発】
1千賀滉大(ソフトバンク) 10.40
2則本昂大(楽天) 9.33
3岸孝之(楽天) 9.00
【救援】
1ヒース(西武) 12.03
2松井裕樹(楽天) 11.96
3モイネロ(ソフトバンク) 11.35
千賀は1軍の先発ローテーションに定着した2016年以降で自己ベスト。5年連続で奪三振王に輝いた則本の数値を上回った。2人が記録した2桁奪三振6回は、今季のリーグ最多。楽天の上記3人が積み重ねた437奪三振は、チーム全体の約4割に及ぶ。10月4日に14三振を奪った松井がフルシーズンで先発すれば、過半数到達も夢ではないか。
◯与四球率
【先発】
1有原航平(日本ハム) 1.10
2岸孝之(楽天) 1.64
3アルバース(オリックス) 1.66
【救援】
1比嘉幹貴(オリックス) 1.78
2ヒース(西武) 1.82
3澤田圭佑(オリックス) 1.99
大量失点する登板が目立った有原だが、与四球3以上を前年の7試合から1試合だけに減らし、シーズン合計もわずか15個にとどめている。岸とアルバースは無四球の試合で黒星がつかず、2ストライク時の全4カウントでいずれも被打率1割台。十亀(西武)は無四球が20先発中2試合だけで、先発ワーストの与四球率4.08と乱れた。
◯平均投球回
【先発】
1菊池雄星(西武) 7.12
2岸孝之(楽天) 6.91
3涌井秀章(ロッテ) 6.85
【救援】
1岡本健(ソフトバンク) 1.56
2チェン・グァンユウ(ロッテ) 1.47
3玉井大翔(日本ハム) 1.20
故障に苦しんだ菊池だが、6回未満での降板は1度だけと意地を見せた。平均投球数は117.46の則本(楽天)が最多。岡本は23救援中9試合で2回以上を投げてチームを支え、チェン・グァンユウは最長5回もこなした。チーム別では、楽天と西武の先発陣が平均6.00回、オリックスの救援陣が3.30回で最多だった。