日本ハム鍵谷「本当に自分は野球が下手だな」来季へ誓う苦悩の1年からの飛躍
怪我防止のために初動負荷トレーニングを導入
もちろん、力のあるボールを取り戻すことが大前提だ。「元々の良さである力強い真っ直ぐをストライゾーンにしっかり投げるということをもう一度しっかりやらなければ。高いパフォーマンスを取り戻せば、今まで以上の成績を残せるのではないかと思います」と、来季は剛柔交えた投球で勝負する。
故障を経験したことでトレーニング方法も見直した。これまでウエートと走り込みに特化していたが、シーズン終了後と同時に初動負荷トレーニングを始めた。「怪我の防止にもつながると思いますし、柔軟性も良くなり、体のポジションも良くなって、いい方向に行くと思います」と期待している。
来季の目標は、昨季を上回る成績を残すこと。「今年迷惑をかけた分、来年はキャリアハイの数字を残したいと思いますし、60試合を超える登板数を投げたいと思います」。すでに10月のフェニックス・リーグではボールの強さと指の感覚を取り戻し、今後は故障によって崩れたフォームを修正して、2月にキャンプに臨む。
その先に思い描くのは、2023年春に開業予定の新球場での登板だ。
「あの球場は一野球人として夢の球場。あそこでしっかりしたプレーができるように、1年1年が勝負だと思うので、しっかりやっていきたいと思います」と力を込めた。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)