外国人OB選手会の代表理事就任 元ハム・ミラバルのゴールは「日本で指導者」
北海道移転後も東京のファンとの時間を大切にした日本ハム
東京-北海道と日本ハムが転換期を迎えたときにチームに在籍していたミラバル氏。北海道に移転した直後は新規ファンの獲得に向けて奔走していた時期だ。「北海道にとって初めてのチームだからどのようにファンを増やすか常に考えていたよ。大切にしたのは『あいさつ』でファイターズの選手がファンを出迎える取り組みを始めたのはそのためだよ」と話した。
新チームとしてスタートした日本ハムだが、これまで応援してくれた東京のファンのことも忘れてはならない。年3回、東京ドームでの試合をする際には当時の指揮官であるトレイ・ヒルマン氏は常に昼開催のイベントを考えていたという。この取り組みについてミラバル氏は「ヒルマン監督はファンと過ごすための方法を考えていたよ。時間を共にすることでファンを東京に置いていった訳ではないことを伝えるために」と話し、選手として在籍したミラバル氏自身も北海道と東京の架け橋としてイベントに参加していたことを振り返る。
その甲斐もあり2004年、西武ドームで行われたプレーオフでは北海道から1万人のファン、東京在住のファンも数多く応援に駆けつけてチームを盛り上げた。今でも日本ハムは北海道だけではなく、東京でのホームゲーム開催も継続しており、ファンとのつながりを大切にする。ミラバル氏は生き生きとした表情で日本ハム時代を回顧していた。日本での生活を振り返ることは今後の活動に向けて決意表明をするきっかけとなっている。