外国人OB選手会の代表理事就任 元ハム・ミラバルのゴールは「日本で指導者」
日本での夢「僕のゴールは日本で指導者になること」
今回は「一般社団法人 プロ野球外国人OB選手会」(以下JRFPA)の代表理事に就任し、初の公開イベント参加のために来日したミラバル氏。この役職に就任した理由には強い想いがあった。
「今、外国人選手は日本で働く機会がない。自分がJRFPAに参加してその環境づくりをしたいんだ。僕のゴールは日本で指導者になることだからね」
JRFPAは今年11月に「外国人選手が再び日本とつながりをもちカムバックできる環境づくり」を目指して誕生した。その代表理事にミラバル氏が就任。他にも元阪神のジーン・バッキー氏や元日本ハムのマット・ウインタース氏など現在63名の会員がいる。
日本を離れて13年が経った今でもミラバル氏は日本球界の動向を気にかけている。「最近では対戦したタカハシヨシノブが巨人の監督を務めていたし、ロッテはイグチが監督だよね。今ではSNSがあるからいつも日本の野球をチェックしているよ」と笑顔で語った。日本ハムで投げていた当時は単打で出塁し盗塁でかき回すようなスモールベースボールに苦戦していたミラバル氏。現在でも日本時代のチームメイトとつながっており、特に金村曉現阪神コーチやナイジェル・ウィルソン氏、エンジェル・エチェバリア氏らと深い親交があるという。
そして日本ハムOBとして「今のファイターズには良い選手が揃っている。また再び頂点に立ってほしい。ファンの皆さんも引き続き熱い応援をお願いします」と今のチームやファンにエールを送った。戦力面では金子弌大投手や王柏融外野手の獲得をはじめ、吉田輝星投手の入団、ヤクルトとの2対2のトレードなど話題が尽きることがなく、来季が楽しみなチームとなった。
古巣の優勝を願うミラバル氏は、JRFPAの代表理事としてこれまで来日した外国人選手の架け橋となりながらも自身の「日本で指導者になる」という夢に向かって奮闘し続ける。今後もイベント等で来日を予定しており、ファンの前に再び登場する日もそう遠くはないだろう。今後のミラバル氏の取り組みに注目だ。
(豊川遼 / Ryo Toyokawa)