韓国球界から米復帰の右腕ケリー 球速アップと投球スタイル変化の理由明かす
投球スタイルの変化は少ない球団数のおかげ!?
ケリー自身は球速がアップした理由について「年齢を重ねるに連れ、身体が強さを増し、成熟したこと」が第一だとし、続いて「メカニックが進化したこと」と明かしている。メカニックについては「初めて韓国でプレーした時は、投球モーションの中で脚を含む身体全体を上手く使えていなかった」と言うが、「ここ2年ほどは身体を使ってボールを投げることを意識している。明らかに、これが速球の球速アップにつながり、他の球種も効果を増した」と分析している。
さらに、30歳右腕はKBOの所属するチーム数の少なさがもたらす効果について言及。「たった10チームだけで、同じ打者と何度も何度も対戦するから、自分についてよく知り、どの球種をいつどこへ投げるべきが学ぶ必要があった」と、対戦回数の多い打者をねじ伏せるための研究を重ねたという。
投球内容にあわせて変化したのが、打球だった。典型的なゴロピッチャーだったケリーは、KBO移籍後3年はゴロアウトに対するフライアウトの割合が1.50だったが、今季は1.12まで減少。ゴロを打たせるのではなく、力でねじ伏せるタイプに変化したが、記事ではメジャーの一流打者を相手にこの数字がどう変化するかに注目すべきだとしている。
韓国での体験について「新しい環境では、何事も順応するのにある程度時間はかかるもの。けれど、一旦順応してしまえば、僕にとっては非常に心地よいものだった」と振り返り、手助けしてくれたチームメイトに感謝したケリー。来季ダイヤモンドバックスでは、どんなパフォーマンスを見せるのか楽しみだ。
(Full-Count編集部)