「球速より球質」も「春に155キロ」…目指すは前田健太、創志学園・西の現在地

「春に155キロを投げてみたい」と語った西純矢【写真:沢井史】
「春に155キロを投げてみたい」と語った西純矢【写真:沢井史】

体幹鍛えゆくゆくは160キロを出す

 この日のブルペンでは力強いストレートをビシビシと投げていた。スピードガンはなかったが、肉眼で140キロ半ばくらいのスピードではないかと感じた。気温は10度前後だったが、気温の低い朝にこれだけのボールが投げられるのはさすがとしか言いようがない。それでも本人いわく、7割から8割の力だったという。

 ただ、来年に向けての目標を尋ねると「春に155キロを投げてみたいです」と話す。“スピードより球質”という思いを掲げた中でのこの目標。実は敢えて高い目標を掲げることで自身を鼓舞させるためなのだ。

 この冬は体幹を鍛えるためのトレーニングを重点的にこなしていくつもりだが、まずはフォームを安定させ、いかに良い球質のストレートを投げられるようになるか。その上で球威もつけたいと考えている。「そしてその先で次は160キロ投げられたら……。これは高すぎる目標ですけれど(笑)。今はまず自分の課題にしっかり向き合っていきたいです」性格は負けず嫌い。「負けない夏」を目指し、自分との戦いとも言える本格的な長い冬がいよいよ始まる。

(沢井史 / Fumi Sawai)

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