大谷は「正真正銘の二刀流の脅威」 2018年MLB「トップストーリー」で堂々4位
大谷は“神様”ベーブ・ルースと「同じくらい希少」
大谷は開幕直後の二刀流での驚異的な活躍の後、右肘靭帯損傷が発覚して一時離脱し、後半戦はほぼ打者に専念した。シーズン終盤には2度目の靭帯損傷が発覚し、靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を決断するというショッキングなニュースもあった。しかし、2度目の負傷後も打者としてホームランを量産するなど、まさに周囲の予想の遥か上を行く活躍ぶりだった。
大谷は最終的に、打者として104試合出場で打率.285、22本塁打、61打点、OPS(出塁率+長打率).925、10盗塁、投手として10試合登板で、4勝2敗、防御率3.31、51回2/3で63奪三振という成績をマーク。1919年のベーブ・ルース以来となる「15本塁打&50イニング登板」、メジャーリーグ史上初の「20本塁打&50奪三振」「10試合登板&20本塁打&10盗塁」など、メジャーの歴史を塗り替える数々の“偉業”を達成した。そして、新人王に選出。二刀流の選手としてはもちろん史上初、日本人では2001年のイチロー以来17年ぶり4人目となる快挙だった。
特集では「もちろん、全ての登板が素晴らしかったわけではないが、打撃をハイレベルでこなしつつも、その登板の数々を果たしたという事実が、我々の記憶の中では前例のないことだった」と評価。「ベーブ・ルースの再来なのか? 必ずしもそうではない」と言及しつつ、「けれども、彼は同じくらい希少であり、それによって彼のデビューシーズンは重大な出来事となったのである」と結論づけている。
2018年は、あの二刀流の「ショウヘイ・オオタニ」がメジャーデビューを飾った年――。米国でも今後、こう認識され続けることになりそうだ。
(Full-Count編集部)