マリナーズと日本人の系譜… 菊池加入で球団10人目の日本人メジャー誕生へ
マリナーズ最初の日本人選手はマック鈴木投手
埼玉西武ライオンズのエース、菊池雄星のメジャーでの舞台は、シアトル・マリナーズに決まった。このチームは、日本人選手を早くから受け入れてきた。活躍した選手も多く最も日本人選手と縁が深い球団の一つだ。賢明な選択だといえよう。
シアトル・マリナーズは1977年のMLBのエクスパンションで誕生した新興チームだ。シアトルには1969年にシアトル・パイロッツというMLBチームがあったが、1年で移転している。シアトル市はアメリカ西海岸北部の中心都市。市域の人口は63万人。都市圏としては390万人の人口がある。
マリナーズに最初の日本人選手がやってきたのは1996年。野茂英雄がドジャースでメジャー・デビューをした翌年のことだ。この年の7月7日に21歳のマック鈴木(鈴木誠)が、MLBのマウンド踏んだのだ。マック鈴木は1964年の村上雅則、野茂英雄に続く3人目の日本人メジャーリーガーとなった。
マック鈴木は翌年、マイナー暮らしだったが、1998年にマリナーズに再昇格。以後、2018年まで、マリナーズの公式記録から日本人選手の名前が消えることはなかった。これはMLB最長だ。
マック鈴木は1999年シーズン中にロイヤルズに移籍したが、翌2000年、横浜の佐々木主浩がマリナーズに海外FA権を行使して移籍。佐々木は37セーブを挙げて、野茂英雄に次ぐ2人目の新人王を獲得。「ハマの大魔神」はシアトルでも健在だった。
さらに翌2001年、ポスティングでオリックスのイチローがやってくる。イチローは首位打者、最多安打、盗塁王を獲得し、新人王、MVPという衝撃のデビューを果たす。イチローの活躍でマリナーズはリーグ優勝を果たした。
以後、イチローはマリナーズのスター選手として2012年シーズン中まで活躍。この間に、2002年にはオリックスの元同僚だった長谷川滋利がエンゼルスから移籍。セットアッパーとして活躍。2004年シーズン中には木田優夫がドジャースから移籍した。