平成の名内野手、立浪和義が歩んだ野球人生 史上最多487二塁打で野球殿堂へ
通算487二塁打はNPB歴代1位、通算2480安打は歴代7位
立浪和義と言えば、やはり二塁打だろう。左打席でゆったりと構え、ライナー性の鋭い当たりを連発した。シーズン最多二塁打はとっていないが、1990年から17年連続で2桁二塁打を記録。通算487二塁打はNPB歴代1位となっている。
○NPB通算二塁打数5傑 ()は実働期間
1立浪和義 487(1988-2009)
2福本豊 449(1969-1988)
3山内一弘 448(1952-1970)
4金本知憲 440(1992-2012)
5稲葉篤紀 429(1995-2014)
現役ではロッテ福浦和也の388本が最多。立浪の数字を脅かす選手は当面、現れそうにない。
通算2480安打は、中日では高木守道(2274安打)を抜き球団歴代1位、平成年間に記録した通算2405安打は、金本知憲(2539安打)、石井琢朗(2432安打)に続く3位だった。
チームメイトとして一緒にプレーした選手は、落合博満、宇野勝から平田良介まで幅広い。
今から10年前の2009年、立浪はシーズン前に引退を示唆。しかし、シャープな打撃は衰えず。代打で18安打16打点と無類の勝負強さを見せ、「ミスタードラゴンズ」の偉大さを見せつけた。
○通算成績
2586試合8716打数2480安打487二塁打171本塁打1037打点135盗塁、打率.285
新人王、ベストナイン2回、ゴールドグラブ5回、オールスター選出11回
通算2480安打は史上7位
ファンからは監督就任を熱望されているが、引退後は解説者として活躍している。
(広尾晃 / Koh Hiroo)