2020&21年の野球殿堂入り候補予想 投打に多い中日選手、稲葉侍J監督も
打者の殿堂入り“必要条件”は2000本安打
今年度、野球殿堂に選出されたのは、プレーヤー表彰で立浪和義氏、エキスパート表彰で権藤博氏、特別表彰で脇村春夫氏の3名だった。
プレーヤー表彰は引退して5年経過後の選手が対象になる。全員が選考対象になるのではなく、選考委員会があらかじめ選んだ候補の中から投票を行った結果、75%以上得票を得た人が選ばれる。今回は2013年限りで引退した宮本慎也、アレックス・ラミレス、山崎武司、石井一久の各氏が、殿堂入り表彰候補として新たにノミネートされた。
それでは2020年度、2021年度に候補としてノミネートされそうな選手を予想し、殿堂入りの可否について検討してみよう。
【打者】
〇2020年度に新規ノミネートが予想される選手()は実働。
・稲葉篤紀(1995-2014)ヤクルト、日本ハム
2213試合7578打数2167安打261本塁打1050打点74盗塁 打率.286
首位打者1回、最多安打1回、ベストナイン5回、ゴールデングラブ5回
・中村紀洋(1992-2014)近鉄、MLB、オリックス、中日、楽天、横浜・DeNA
2267試合7890打数2101安打404本塁打1348打点22盗塁 打率.266
本塁打王1回、打点王2回、最高出塁率1回、ベストナイン5回、ゴールデングラブ7回
・金子誠(1995-2014)日本ハム
1996試合6344打数1627安打84本塁打620打点113盗塁 打率.256
新人王、ベストナイン1回、ゴールデングラブ3回
殿堂入りに関して、2000本安打は「必要条件」になった感がある。2000本を打っただけで殿堂入り「当確」とはならないが、打っていないと厳しい。
稲葉、中村は1年目から相当数の得票があると思われるが、75%の当選ラインに到達することはないだろう。稲葉は現在、侍ジャパン監督。前任の小久保裕紀(2041安打)は候補にエントリーされているが、今年は119票(32.1%)だった。稲葉は代表監督として東京五輪やWBCなどで好成績を残せば、殿堂入りにより近づくと思われる。