鷹・松田×ソフト山田が特別対談(3) チームを引っ張る2人の“リーダー像”

プレーで引っ張る両選手、ベテランの域に入っても「技術の衰えは感じない」

 プレーで引っ張っていくタイプだという2人だが、30代後半に差し掛かることもあり、今後どうしても体との付き合い方が大切になってくる。年齢的な衰えを感じる場面というのはあるのだろうか。

松田「体力が落ちてきたと思ったら考えなきゃいけないけど、まだ自覚はないですね。例年通り、若々しくやれたらいいなと思います。今年は36歳のシーズンなので、頭の片隅で『緩めていいかな』というのはありますが、体力の衰え、技術の衰えは感じない。そういう意味では、まだ向上していってもいいと思っています。40歳まではバリバリやりたいし、できるかなと思っています。4年連続で怪我なく全試合出られている。5年連続全試合出られるチャンスだと思っています。それが途切れたらまた考えますが、途切れるまではそこに挑んでいきたいですね」

山田「私はだいぶ体力の衰えを感じています。技術の衰えは感じていないけど、体力面はすごく感じています。そこはコントロールしながらやらなきゃいけない。練習をやらないと逆に怪我をするし、いいパフォーマンスにも繋がらない。上手くコンディションを作っていくのが今の課題です。それが来年の集大成になっていく。『これ以上やったら切れそうだな』という時があります。それがだいぶ早くなってきました。寒い時期とかヤバイです」

松田「14年目のシーズンになりますが、体力や技術よりも、気持ちの面が大きいかなと思います。若い選手は技術、体力が大事で、心が後にきますが、心が一番上になってもいい年になっている。年を重ねると、いろんなことを経験する。なので、より頭を使うし、心をしっかり持ってやっています。若い時は『誰でもいいわ』でいっていたけど、今は相手をより研究しています」

山田「気持ちがないと体が動かない年齢だと思います。気持ちをしっかり持って臨みたいですね。これまでいろいろな経験をしてきて『こういう風にしたらこういう結果になる』というのがわかる怖さも兼ね備えている。去年の世界選手権の決勝もそうなのですが『あの雰囲気が、オリンピックになったらもっとすごくなるのかな』と感じているのも怖さの一つです。来年の五輪に向け、そういう経験や怖さに勝っていかないと、金メダルは取れないなと思っています」

五輪に向けて…松田「すごい大事な1年になる」、山田「結果を出す」

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