憧れのホークス選手を至近距離で…「パーソル賞」キャンプ潜入レポート前編
球界屈指のバットマン柳田はバント練習でも高い技術を発揮
守備練習では昨季限りで現役を引退した本多雄一コーチが、育成契約ながら1軍キャンプ入りを果たした周東に身振り手振りを交えながら熱心に送球フォームの指導を行うシーンが見られた。打撃練習で内川と松田が右方向に伸びる打球を連発する場面や、選手たちが腰の回転だけで素早くボールを打ち返していくティー打撃の様子など、プロのキャンプならではの光景がそこかしこで繰り広げられていた。
参加者が昼食休憩を取っていた時間帯には、柳田のバント練習という貴重なシーンを見られる機会も。プロ8年間で犠打の数はわずかに2個という数字が示す通り、柳田ほどの強打者とあれば送りバントを試合で実行する機会はほとんどない。しかし、練習では打球の勢いをうまく殺す巧みなバントを数多く披露。試合で行う可能性の低いプレーであっても技術の維持と向上を怠らない姿勢からも、改めて柳田のプロ意識の高さが感じ取れた。
三宅さんと深野さんはその後、投手の練習を見るために第2野球場に移動し、至近距離から投内連携を見学。そのままブルペンに移動し、ソフトバンクの屋台骨を支える主力投手たちが投じる迫力満点のボールを間近で体感した。単なる投球以外にも、森が諸事情により岩嵜のユニフォームを着て投球するという意外な見どころが生まれ、途中からは工藤監督が視察に訪れて投手陣の後ろから見守るなど、まさに盛りだくさんの内容だった。
その後、企画の締めくくりとして、練習を終えた松田にインタビューを敢行。その詳細は、後編で改めてお伝えしていきたい。
(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)