憧れのホークス選手を至近距離で…「パーソル賞」キャンプ潜入レポート前編

「パーソル賞」当選者と記念撮影をするソフトバンク・柳田悠岐【写真:(C)PLM】
「パーソル賞」当選者と記念撮影をするソフトバンク・柳田悠岐【写真:(C)PLM】

今季から球団職員を務める城所龍磨氏の来訪という嬉しい”サプライズ”も

 パシフィック・リーグオフィシャルスポンサーのパーソルホールディングス株式会社は、2月3日に「『2018 パーソル クライマックスシリーズ パ』MVP選手を予想して優勝チームの春季キャンプに潜入しよう!」と題した企画を行った。

 この企画の内容は、MVP受賞者を的中させたファンの中から抽選で選ばれた1名と、その当選者が随行者として選んだ1名の計2名をCS優勝チームのキャンプに招待し、練習終了後には松田への取材を体験するというものだ。

 MVPを受賞したのはソフトバンクの柳田。抽選の結果、福岡県在住の高校3年生、三宅寛人さんと深野貴文さんが選ばれた。熱心なソフトバンクファンの2人はこの春、それぞれ専門学校と社会人という新たな門出を迎える。

 朝10時、アイビースタジアムに着いた三宅さんと深野さんの前に、まずは柳田が登場。「予想してくれてありがとう!」と話しながら2名の肩を抱き記念撮影。三宅さんと深野さんはやや緊張した面持ちながらも、笑顔で写真に収まっていた。

 その後はグラウンドで報道陣と共に、至近距離から選手たちのストレッチとウォーミングアップを見つめる。三宅さんと深野さんは間近で見るトップレベルの選手たちの姿を食い入るように見つめながら、その姿を写真に収めていた。

 ウォーミングアップ中には、長年、ソフトバンクを取材するスポーツライターの田尻耕太郎氏がインタビューの心構えを伝授。自身がライターになった理由や自主トレ中の選手のエピソードについても具体的に伝えられ、三宅さんと深野さんは貴重な話の数々に熱心に聞き入っていた。

 ランニングの様子を見るためにアイビースタジアムから多目的グラウンドに移動した際には、昨季限りで現役を引退し、ホークスベースボールスクールのコーチに就任した城所龍磨氏が登場するサプライズも。自身の現役時代の思い出や体験談に加えて、後ほどインタビューを行う予定の松田は城所氏にとって中京高校の2年先輩ということもあり、さまざまな裏話をユーモアを交えながら明かしてくれた。

 城所氏は、ランニングを終えて引き上げていく選手たちに対して、先輩後輩問わずに明るく挨拶と会話を交わしていった。城所氏と握手やハイタッチを行う選手も少なくはなく、共に戦ったコーチとはハグを交わす場面も。チーム全体の仲の良さと、城所氏の人望の厚さがよくわかる場面だった。

 三宅さんと深野さんは少し引いた立ち位置からそれを見ていたが、城所氏からの「外野の捕球は引いて守ったらヒットだけど、前に出ればアウトにできる。それと同じだよ」というアドバイスを受け、アイビースタジアムに戻った際には偶然遭遇した王貞治会長に手を差し出して握手を交わすことに成功。若き2人は、外野守備の名手から積極性の大事さを身をもって教えてもらった。

 城所氏は最後に次のように語り、新たな門出を控える2人にエールを送った。

「『相手がどうしたいか』ではなく、『自分がどうなりたいのか』という芯がないと成り立たない。言われたことしかやらないのではなく、『こうした方がもっと楽だよ』と、いい意味で要領よく効率化して、自分からも攻めてみる。野球だけじゃなくて、学生でもそういう人間が生き残る。自分もそうやって、15年間プロで頑張ってきた。強い意志を持って、曲げちゃいけない心と、くじけない心の両方を持とう。取材でも、自分を出していこう! 声を出していこう!」

球界屈指のバットマン柳田はバント練習でも高い技術を発揮

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