イチロー伝説に解説者が「なんて選手」4連発 敵監督はレーザービーム誕生時の三塁手
解説者は最敬礼「何て選手だ。何て選手だ。何て選手なんだ!」
ルーキーイヤーの三塁への補殺といえば、2001年4月11日のアスレチックス戦。4月2日にメジャーデビューを果たしたばかりのイチローは、8回1死一塁でライト前へのヒットを捕球すると、三塁へノーバウンドでストライク送球した。150キロは出ていようかという矢のようなボールをキャッチしたのが、当時の正三塁手だったベル監督だ。一塁走者のテレンス・ロングをタッチアウトにすると、当時のテレビ実況は「レーザービームだ!」と絶叫。イチローの代名詞となった伝説のスーパープレーを敵地実況も忘れていなかった。
そして、イチローのルーキーイヤーの伝説“紹介”はまだ続いた。
「スプリングトレーニングでイチローの打撃練習が行われていました。イチローは内野にばかり打ち返してました。それを見て、ルー(ピネラ監督)がやってきました。そこでルーが、『お前ホームラン打てるんだろ。証明してくれ』と言ったんですね。そして、試合に出場して、第1打席ですよ。いきなりホームランを打ったわけなんです。彼は戻ってくると、ルーにこう言ったそうです。『どうだい』とね。何て選手なんでしょう」
実況が噛みしめるように語ると、解説を務めていた元投手のクリス・ウェルシュ氏は「何て選手なんだ。まさにそうです。何て選手だ。何て選手だ。何て選手なんだ!」と4連発の“最敬礼”。「いつの日か、彼は殿堂入りするでしょう」と続けていた。
この回、2死二塁のピンチでは、菊池雄星投手がジェネットに大飛球を打たれると、レフトフェンス際でイチローがキャッチ。「イチローがいいプレーです」。実況は失点のピンチを防いだ45歳の守備も評価した。今季はどんな伝説が生まれるだろうか。
(Full-Count編集部)