「毎日が決勝戦…」も東京優勝の東海大菅生がライバル校を意識しない理由

石田は「チャンスが回ってきたら自分で決めたいと思っていました」

 石田は本来ならば2番などの上位を打つ打者だが不調で下位にいた。「ただ、これまでも8番に入った時にタイムリーが出ていたので……。チャンスが回ってきたら自分で決めたいと思っていました」と強振して、秋の決勝で敗れたライバル・国士舘を破った。

 東海大菅生は今大会は2回戦からの登場で、八王子、明大中野八王子、二松学舎大付属、日大三、関東一と強豪校を次々と撃破。日大三に対しては12-5と7回コールドで勝利していた。指揮官は「毎日が決勝戦のようでした……」と振り返った。大差もあれば接戦もあった。秋に続いて、春の決勝も同じカードとなれば、夏の西東京大会でも決勝で当たる可能性は十分にある。否が応でも国士舘を意識してしまうかと思いきや……。

「『打倒・〇〇』とは考えることはありません。そこを倒したら完全燃焼してしまう可能性がありますから。常に優勝、日本一を目指していきたいと思います」

 この優勝を機に意識を高く、選手にも緊張感を持たせて、これからもチームの強化を進めていく。

(楢崎豊 / Yutaka Narasaki)

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