ロッテ“新勝利の方程式”に入る3年目右腕の決意 「CS、日本シリーズを経験したい」
益田、西野、松永ら中継ぎの先輩たちから様々な知識を得る
その充実感をもたらしている要素の一つが、日々得られる「リリーバーとしての知識」だ。現在のロッテブルペン陣には、今季守護神を務める益田直也(2013年33Sで最多セーブ投手)、西野勇士、松永昂大など、ここ数年ロッテブルペンを支えてきたリリーバーたちが、戦況を見つめながらそれぞれ自分たちの出番へ向け準備を進めている。その諸先輩たちから酒居は日々、様々な知識を得ているという。
「本当に毎日、アドバイスと受けています。今はわかりやすく7回にというのがありますが、それ以外にもイニング頭から行かない時の作り方であったりとか。つい最近も『お前ちょっと作るの早いぞ』と西野さんや、やっさん(田中靖洋)から言われました。益田さんからは試合の流れの見方を『こう言う状況だから、この選手に(照準を)合わせた方がいいんじゃないかとか。松永さんには『3人目くらいで行くぞ』って言われても、意外と時間があって、投げられるからそんなに急がなくてもいいよといつも言われています」と、楽しそうに話すその表情から、日々自身のリリーバーとしての考え方、精神面の成長を実感している様子が伺えた。
そんな中、こちらも守護神経験のある西野から「立ち振る舞いや言動といった部分も含めて、やっているポジションに責任感を持ってほしい」と、助言を受けたという。勝ち試合を任された経験も豊富な西野が自らの経験者の言葉を、酒居も「そういう部分も勉強させていただいています」と、その言葉を真摯に受けとめていた。