61回超でわずか8四球 2軍で好投するロッテ3年目左腕を変えた大隣コーチの一言
意識する同じ若手左腕の存在「負けたくないという気持ちはあります」
現在、ロッテの1軍ローテーションは涌井、岩下、種市、二木、ボルシンガー、石川と6名が確立されている。2軍で6勝をあげる土肥には、なかなかチャンスが回ってこない状況だが「結果を出し続けるしかない」と、覚悟を決めて、日々を戦い続けている。
23日の西武戦でも6回1失点と好投した。それでも、「途中で2ストライクと追い込んでから、甘い球を打ち損じてくれていたりとか、序盤もボール先行する場面があった。1軍では危ない、というところもたくさんあったので、そういうところをしっかり突き詰めていかないと」と、来るべき1軍での登板を想定しながら、自身の投球を反省するなど準備を怠らないようにしている。
ロッテはここ数年、左腕の先発ローテ投手不足が続いているが、土肥のほかにも、ルーキーの小島、中村稔も、その枠へ向けアピールと続けている。「やはり負けたくないという気持ちはありますが、左ということで僕も参考にしたりすることもあります。体の使い方を聞いてきたりもするので、下半身や膝の使い方など、フォームの話とかも、たまにしています」と、ライバル視はしながらも、ともに同じ場所を目指す仲間として、いい刺激を受けているという。
「酒居さん、種市とかが1軍で投げて活躍していて、僕も早く追いつくというか一緒に投げたいという気持ちがあります」と、同じ2016年ドラフト入団の同期が活躍する1軍の舞台への思いを語る土肥。
「1軍が良くない時に僕も良くなければ、やはり呼ばれない。その時に僕もしっかり調子を維持していられるように、まずはコンディションだったり、投球フォームなどをこの調子で維持していきたいと思います」
来るべき日のために自らを磨き続けるロッテの若き左腕たち。彼らが1軍のマウンドで輝く日が楽しみでならない。
(岩国誠 / Makoto Iwakuni)