「ファンあってのプロだから」タイガーマスクが熱弁する原辰徳の“魅力”【第3弾】
原監督から学ぶファンサービスの姿勢「ファンあってのプロだから」
熱狂的な原辰徳ファンを自認する新日本プロレスのタイガーマスク。新日本が誇る初夏の風物詩「ベスト・オブ・ザ・スーパー・ジュニア(スーパーJr.)」に18年連続18度目の出場を果たしているマスクマンが、「Full-Count」の独占インタビューに登場し、憧れのヒーロー、原辰徳の魅力について熱弁を振るった。
2009年から原監督と交流を深める中で気が付いたのが、恩師でもある初代タイガーマスク・佐山聡との共通点だという。4代目タイガーマスクは、2人のどこに共通点を見出したのか――。3回シリーズの最後を飾る第3弾では「原監督と佐山聡の共通点」をお届けする。
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――子供の頃に憧れていた原さんを深く知り、同じプロとして学ぶことも多いのでは。
「原監督って、どんなに野次られてもファンの人には何も言わない。とにかくファンに感謝しますよね。ファンあってのプロだからって、いつも仰有ってます。1人でも声を掛けるファンがいれば、監督は必ず笑顔で手を振る。名前を呼ばれても何も反応しない人もいるわけじゃないですか。でも、1回でも顔を上げて、少し手を挙げるだけで、ファンは『こっちを見てくれた』って喜びますよね。そうやって応援に来てくれるファンに対して、少しでもサービスをする姿勢や意識はすごく勉強になります。
今の巨人で、本当は原監督が前面に出てはダメだと思うんですよ。だって、野球をしているのは選手なんですから。でも、原監督にカリスマ性と影響力があるが故に、巨人軍=原辰徳となってしまう。よく原さんも、長嶋(茂雄)さんと一緒で、何を言っているのかよく分からないって言われますけど(笑)、それもあの人のカラー。すぐには分からないけど、実はよく考えると筋が通っている、もっともなことを言っていることが多いんですよ。それを理解しないのは、今どきの人がよく考えようとしないだけ。だから、原さんはすごく隅々まで考えているんだろうなって思います」
――その言動は考え抜かれた末のものだと。
「何でも基本はブレない人ですよ。若い選手に対しても『お前ができれば、俺はいつでも使うからね。お前らあっての野球だから』って、ちゃんと伝えていますよね。起用方法について、いろいろ言われることもありますけど『結果を出してのプロなんだから』という話は常に仰有っていますから、ブレていないんですよね」