2年に1度の甲子園で“元スター”が凱旋! 交流戦で注目の聖地を沸かせた男たち
西武に高橋光、今井と優勝投手が2人、春夏連覇の捕手・森も健在
○優勝投手2人と優勝捕手1人と多士済々の西武
高橋光成投手は2013年夏の甲子園で2年生ながら前橋育英高校を初出場初優勝に導き、持ち前の快速球を武器に大きな注目を集めた。プロ入り後も1年目に鮮烈な活躍を見せたが、その後はやや足踏みが続いている印象も受ける。今季の5月8日に行われた前橋での凱旋登板では6回7失点と満足のいく結果を残せなかっただけに、もうひとつの思い出の地でもある甲子園では再び輝きを見せたいところだ。
西武には、高橋光成投手と同じく甲子園の優勝投手である今井達也投手も在籍している。作新学院高校時代から150キロを超える速球を投げて注目を集めた今井投手は、プロ2年目の昨季に1軍デビューを果たして5勝をマーク。今季は開幕から先発陣に加わり奮闘している。聖地での登板が実現するかはローテーションの巡り合わせ次第だが、若き右腕がプロ入り後初めて甲子園のマウンドを踏む姿を心待ちにしているファンの数は、決して少なくはないはずだ。
先述の2人のみならず、十亀剣投手も2005年春のセンバツを制した愛工大名電高校の優勝メンバーの1人だ。しかし、当時の十亀投手はエースではなく控え投手。大学、社会人を経て投手としての実力を高めていき、2011年のドラフト1位で入団した後もチームに貢献し続けている。今季途中から先発ローテーションに復帰したベテランにとって、甲子園での登板が叶えば、それはさまざまな意味で自身の実力を証明するためのマウンドとなりそうだ。
捕手陣では、同学年の中田翔選手とバッテリーを組んで春夏の甲子園に出場した岡田雅利捕手と、1年先輩の藤浪晋太郎投手(阪神)とバッテリーを組んだ2012年に甲子園春夏連覇を達成した森友哉捕手にも注目だ。セ・リーグ主催の試合では指名打者が使えないこともあり、同ポジションである2人が同時にスタメンに並ぶ可能性は低いかもしれない。だが、強豪で正捕手を務めた2人は、甲子園の地でもそれぞれの持ち味を生かして投手陣を盛り立ててくれるはずだ。
「パーソル パ・リーグTV」では、パ・リーグ主催の交流戦54試合に加えて、甲子園で行われる交流戦全8試合も生中継で配信予定だ。かつて甲子園を沸かせたヒーローたちの活躍を、この機会に改めてご覧になってみてはいかがだろうか。
(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)