バドミントンで鍛えたスポーツ美女 売り子の世界は「試合で勝つような感覚」【福岡発 売り子名鑑2019】
高校時代はバドミントンで県大会3位に入った実力の持ち主
10キロを超える重いタンクを背負ってスタジアムを歩き回る売り子業。見た目以上にハードで、肉体的にも精神的にも負担は大きい。だが、そこはバドミントンで鍛えた「りの」さん。「最初は確かにしんどかったですけど、楽しいのほうが勝りましたね」と、体力的な辛さはさほど感じなかった。
むしろ体力面よりも「皆さんの前で声を出すというのが、しんどいというよりも緊張の方が大きかったです。球場という環境に慣れていなくて『何これ?』という不思議な感じ」と、見たこともなかったスタジアムの雰囲気に緊張した。それも今は乗り越え「楽しい」毎日を送っているという。
売り子のやりがいとはどこにあるのか? 「りの」さんは言う。「私は人と話すのが好きなので、お客様と話すことが、まず楽しいです。あとは、ずっとスポーツの世界で生きてきた人間なので、自分の売り上げた杯数が伸びていくことが、試合で勝つような感覚と似たような感じで、そこにも楽しさを感じます。お客様に『待ってたよ』と言ってもらえたり、目に見える数字はやり甲斐になりますし、モチベーションが上がって売り子をした後は、なんでもやる気になれます」
現在、大学3年生の彼女。これからの大学生活では就職活動が待っており、将来は航空業界やメーカーのマーケティング部門を志しているという。高校時代はバドミントンで県大会3位に輝いた実績を持ち、売り子業の常連客から「愛嬌がある」と評される。現在の最高は222杯。「今年は最高で250杯はいきたい。300杯いけたらいいですね」。就職活動、そして売り子。目標に向かって突き進む日々を送っていく。