大谷翔平は野手に専念すべき―MLB公式が大特集「メジャー最高の打者の一人」

「エンゼルスには打者として、投手としてもオオタニを失う余力は存在しない」

「投手・大谷」の実力については「オオタニは球団最高のピッチャーだ」と改めて絶賛。51回2/3を投げ、防御率3.31、63奪三振、22四球という昨季のデータも紹介し、マイナーでジャレッド・ウォルシュ、ケイレブ・コワート、ウィリアム・イングリッシュという二刀流選手を育成する「球団内のトレンドとなっている」と、その存在価値を改めて評価している。一方で、獲得時に二刀流続行を確約していた経緯を紹介し、「アイドルに二刀流をやめさせることは(トレンドに)断絶のようなものを生み出してしまう」とも分析した。

「投手・大谷」は昨季、日曜日に先発マウンドに上がるルーティンで起用されたが、故障がなければ、「年間26試合先発」とMLB公式サイトは予想。一般的なメジャー先発投手は「30から34試合先発」で、「そこまで離れた数字ではない」と指摘している。そして、「投手・大谷」の復活で先発ローテーションを拡大するメリットは存在するという。

「実質的に6人目の先発投手としてオオタニを擁することはエンゼルスローテにより多くの柔軟性をもたらすことになる。球団はグリフィン・キャニングやホセ・スアレスのような若い先発投手の起用に慎重になる手助けにもなる」

 2020年以降に本格的なプレーオフ進出を狙うエンゼルスで「投手・大谷」の存在は大きい。それだけに「プレーオフシリーズで先発として頼りにすることができる。10月は試合のない日が増えるため、レギュラーシーズンではできないが、毎日打者か投手で起用できるかもしれない」と分析している。

 一方、打者専念のメリットも見逃せないという。第一はトミー・ジョン手術などで長期離脱するリスクが軽減すること。「エンゼルスには打者として、投手としてもオオタニを失う余力は存在しない」と特集では指摘。第二は、強肩・快足の「外野手・大谷」で、レジェンドの守備的負担を減らす効果をもたらすこと。2021年まで契約を残すアルバート・プホルス内野手をDHで起用した上、大谷も同時先発させることができる長所もあると分析している。

「オオタニがエリートヒッターである事実に議論の余地は存在しない」

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