大谷翔平は野手に専念すべき―MLB公式が大特集「メジャー最高の打者の一人」

エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】
エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

オースマス監督は「二刀流でいてほしい」も…「二刀流選手にはメリットとデメリット」

 昨年10月の右肘靭帯再建手術の影響で、今季は打者専念でプレーしているエンゼルスの大谷翔平投手について、MLB公式サイトが特集を掲載した。ブラッド・オースマス監督の「二刀流がいい」というコメントを紹介しつつ、投手の道を捨てる打者“一刀流”を推薦する異例の特集となっている。

 MLB公式サイトは「ショウヘイ・オオタニは二刀流選手を継続すべきなのか? 故障のリスク、打席数減少から、投手を捨てる意見も」というタイトルの記事で“問題提起”。エンゼルスは2020年から「投手・大谷」を復帰させるという方針を明らかにし、キャッチボールの距離も徐々に伸びるなど順調な回復を進めているが、特集では「計り知れない打者としての才能と故障歴で、この方針がどこかの時点でフルタイムの打者に専念させるように変わるかもしれないと、悩むのも当然だ」と分析している。

 昨季は打率.285、22本塁打に加え、投手としても序盤戦で4勝を挙げるなどの活躍で新人王に輝いた。今季は右肘のリハビリでオープン戦は出場できず、マイナーなどの調整をせずに5月7日(同8日)にメジャー復帰を果たしたが、持ち前の長打力でインパクトを与えている。

 そんな中、オースマス監督は「私はむしろ彼には二刀流でいてほしい。6日毎ぐらいのペースでマウンドで投手として起用したい」と語り、二刀流継続を改めて明言したと同サイトはレポート。記事でも「フルタイムの野手としての価値に対し、約週1日の投手と週3、4日のDHの二刀流選手としての価値にはメリットとデメリットがある」と分析。プロ入り直後、日本ハムでは強肩の外野手としても輝きを放った「野手・大谷」と「二刀流・大谷」の価値を比較している。

「エンゼルスには打者として、投手としてもオオタニを失う余力は存在しない」

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