メダルは通行手形… 大浦征也×太田雄貴「スポーツビジネス」トークセッション

太田雄貴氏と、「doda(デューダ)」編集長の大浦征也氏によるトークセッションが行われた【写真:(C)PLM】
太田雄貴氏と、「doda(デューダ)」編集長の大浦征也氏によるトークセッションが行われた【写真:(C)PLM】

スポーツ業界が求める人物像とは

 ここから話題は「フェンシングの改革」へと移った。「僕、超左脳型なんでアイデアがすぐに出てこないんです。でも、課題抽出能力は人より長けていると思うで競技の足りないところを埋めていくようにしている」と、現在の活動の軸を語った太田氏。

「メジャーになりづらいスポーツの掛け算として『ルールの複雑性』と『顔が見えるか』があると思ってます。フェンシングはその点で運営からしたら負け試合です」と会場の笑いを誘うと、「会場のお客さんに共感してもらうために選手のハートレートを出してモニターに出したんです。心拍で語れって。それでも飽き足りずに審判の心拍数も出したんです」と、大胆な改革内容を語り、会場の度肝を抜いた。「こういうところでひとつでもおもしろかったポイントを作れれば勝ちなんです」と、してやったりの笑顔で語った。

 イベントが終盤に差し掛かると、「スポーツ業界に求められる人」というテーマに。大浦氏からの「どのような人にビジネス界から入ってきて欲しいですか」という問いを投げかけられた太田氏は、一瞬考え口を開いた。

「フェンシングは財政規模が小さいんです。簡単に言えばお金がない。その解決方法に兼業・副業を見つけて、協会の4部門で募集をかけたら1127人が応募してくれました。そういう人たちと仕事をしていると、『自分事のようにできる』というのは大切だと思います。そういう人は貴重です」と太田氏がスポーツ業界の求める人材について語ると、参加者たちはペンを走らせた。「手段にこだわる人よりも達成したいミッションを見れる人が良い」と続け、トークセッションを締めた。

最後はアスリートのセカンドキャリアについて熱弁

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