大谷翔平は「礼儀正しい」 相手左翼手がパワー&スピードに加えて人間性にも脱帽
レンジャーズ3連戦の2戦目に敵地どよめくプレー、相手左翼のカルフーンは…
エンゼルスの大谷翔平投手は4日(日本時間5日)、敵地レンジャーズ戦に「3番・DH」で2試合連続スタメン出場し、5打数2安打と今季19度目のマルチ安打を記録した。チームは3-9で敗れ、連勝は2で止まったものの、大谷はこの3連戦で10打数5安打の打率.500と活躍。特に敵地を沸かせたのは、3日(同4日)の2戦目で左越え二塁打を放ち、後続の左飛で三塁にタッチアップしたプレーだ。レンジャーズの左翼、ウィリー・カルフーン外野手は「僕にもあんなパワーがあれば…」と話し、そのスピードにも驚かされたことを明かした。
6月は打率.340、OPS(出塁率+長打率)1.091という圧巻の成績をマークし、いずれも自己最多の月間9本塁打、32安打、22打点を記録して乗り込んできた敵地レンジャーズ戦。1日(同2日)に同僚のタイラー・スカッグス投手が27歳で急死するという悲劇があり、当初4連戦の予定から3連戦に。エンゼルスの選手たちは悲しみを抱えて試合に臨み、スカッグス投手と仲の良かった大谷もショックを隠せなかったが、2番のトラウトと共に存在感を見せた。
敵地を驚かせたのが、3日(同4日)の2戦目の8回に見せたプレーだ。先頭で打席に立つと、1ボールから右腕バルデスの外角低めへのツーシームを捉えた。左飛かと思われた打球はグングンと伸び、懸命に追う左翼手カルフーンの頭上を越えた。大谷はさらに、続くパーカーの左飛で二塁からスタート。快足を飛ばして三塁を陥れた。驚異的なスピードに客席がどよめいた。
カルフーンは一夜明けた4日(同5日)、このプレーについて振り返り、「彼は非常に良い選手だね。どうやったら、(あのような)すごいパワーを備えられるんだろうね。彼は本当に素晴らしいよ。彼があのような打撃ができる理由が、僕にはわからないよ」と大谷のパワーに脱帽。そして、「彼のようなパワーが僕に備わっていたら良かったのに……。なんでかと言うと、彼はあまりスイングしなくても、打球がフェンスまで飛んで行くんだからね」と羨んだ。