本塁打増はMLBの狙い通り? バーランダー「100%」「試合をぶち壊している」

各球団のエース級投手が賛同 シャーザー「ボールに違いを感じないけど、間違いなくよく飛ぶようになった」

 他の選手はどのように感じているのだろうか。同局はレッドソックスの主砲JD・マルティネスとブルージェイズの主戦右腕ストローマンのコメントを紹介している。昨季打点王に輝き、チームの世界一に貢献したマルティネスは「投手は、パワーに重きを置いている。四球が三振だけだ。その分(投手の)ミスが増えていると思う。球の速さと、打者が打ち上げようとすること、それで、本塁打が増えているのだと思う」と分析したものの、投手のストローマンはバーランダーの意見に賛同した。

「この件に関しては(飛ぶボールになったと主張する)ジャスティン・バーランダーとCC・サバシアにある程度賛同する。それは明らかなんだ。受け入れるしかないよ。それが現実なんだから。僕らがコントロールできることではないからね。考えたって仕方ない」

 さまざまな意見が飛び交う飛ぶボール説――。バーランダーはボールの変化が話題になった2017年と2019年に親指に水膨れができたという。そして、こう続けている。

「球界にとって良いことか悪いことかはわからない。それは彼ら(MLBサイド)が決めることだ。僕はいいことだとは思わない。このことについて、僕は多く語っているけど、これまでの歴史と比べて異なっているのがわかるだろう。もし、何かを劇的に変えるのなら、皆に知らせるべきだと思う」

 MLB全体でも今季の本塁打数は3691本で、17年の最多6105本を大幅に上回るペース。飛ぶボールについては、マックス・シャーザー(ナショナルズ)も「僕はボールに違いを感じないけど、間違いなくよく飛ぶようになった。コミッショナーも空気抵抗が減少したと言っていた。ボールが変わったとしても、騒いでも仕方ない。打者が打てるようになったってことだけだ」と話している。現役トップ投手からの指摘。MLB機構はどのような対応へ動くのだろうか。

(Full-Count編集部)

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