先発投手負傷に手薄な投手陣… ロッテ吉井コーチが立てた「最高」の継投プラン
難しい起用となった3番手の石川「ある意味勝負でした」
「2番手が失敗しちゃうと(試合が)終わっちゃうんですよ。で、チェンか石川か迷ったんですが、石川は故障明け(腰痛)だったのでチェンに託しました。チェンにはこういう登板機会で何回か投げさせていたので、今回もすんなりやってくれるだろうと思っていましたし、しっかり投げてくれました」
そのチェンはピンチを招きながらも、粘りの投球で3回を無失点。「2回か3回、行ってくれればと思っていたので3回投げてくれて、本当に『最高の最高の結果』です」。今季この試合までに意図的に試してきた経験をしっかり結果につなげた左腕を独特の表現で称賛した。
難しい起用となったのは3番手の石川だ。腰痛で登録抹消されての復帰登板。しかも2軍での実戦登板なくぶっつけ本番となった。
「もともとは9日の2軍戦で、3回のリハビリ登板を予定していたんですが、ボルシンガーの故障というのっぴきならない状況になったので『だったら1、2点の失点覚悟で、2回くらい投げられたら』と登録しました。トレーナーとも相談しましたが『パフォーマンスと気持ちの入った時の出力は未知なので、なんとも言えないですが、体の状態はいつでも試合で投げられる状態』ということだったので、本人とも話して行ってもらおうと。ある意味勝負でした」
その勝負にピンチを招きながらも応えた石川。プロ入り123試合目で初となるリリーフ登板を2回無失点で凌いた。「パフォーマンスは本人も納得していないと思いますが、結果がゼロだったのでそこはよかったと思います。ホールドがつくんですよね? そこも良かったと思います」。石川のプロ初ホールドを気にかけていた。
その後は、松永、田中、益田とベテランリリーフ陣がしっかり1回ずつを締め、日本ハムを完封。『最高の順番』と語っていたプランから「松永と田中が入れ替わったけど」と笑いを誘った吉井コーチは、「最後は西野一人を置いておこうと思っていました。延長になったら西野に最後まで行ってもらおうと。今のメンバーでチェン以外でロングができるのは西野しかいないと思ったので」と説明。延長を想定し、この「ブルペンデー」のプランを立てていた。