ヤ軍世界一へ先発補強は必須か NYメディア断言「信頼できるのは田中将大だけ」
後半戦初先発で6勝目「PSでの活躍が期待できる唯一の投手はタナカ」
■ヤンキース 4-2 ブルージェイズ(日本時間15日・ニューヨーク)
ヤンキースの田中将大投手は14日(日本時間15日)、本拠地ブルージェイズ戦で先発し、今季6勝目を挙げた。6回4安打2失点5奪三振無四球と今季10度目のクオリティ・スタート(QS、6回以上を自責3以下)を達成。悲願の世界一を目指す後半戦は好スタートとなり、野茂英雄投手(123勝109敗)、黒田博樹投手(79勝79敗)に続く通算70勝(39敗)に到達した。米メディアは、現在、10月のポストシーズンで頼りになるのは「タナカだけ」と伝えている。
地元メディア「CBSニューヨーク」は「ヤンキースのトレード期限:エース投手を獲得しなければならない7つの理由」とのタイトルで、7月31日に迫るトレート期限に向けての特集を掲載している。
記事では、今季からウエーバーが必要となる8月のトレードが廃止となることから、7月31日を過ぎれば「やり直しがきかない」と指摘。ここ数年、ヤンキースがプレーオフに進出しながらも世界一になるために「少し足りない」のは「シーズン半ばの停滞」とあったからだと分析している。つまり、シーズン途中の補強が不十分だというのだ。
ヤンキースは今季、主力に怪我人が続出しながら、激戦のア・リーグ東地区を独走している。記事では、このことを評価しつつ「しかし、彼らに欠けていることが1つある。最前線で戦えるピッチャーの存在だ」とも言及。先発投手を補強すれば、28度目の世界一への「手助けしてくれる可能性が高い」というのだ。
超名門球団にとって、今季は間違いなく勝負の年。生え抜き組と補強組が絶妙なバランスで融合し、スター軍団となっている。オフの補強で選手の総年俸はすでに「贅沢税」の上限を超えているというが、特集では「今こそお金を使う時だ」と指摘。10月の戦いに向けて、開幕前から離脱しているエース右腕セベリーノや、マリナーズからトレードで獲得した防御率4.01のパクストンはアテにならないとして、「現在、ポストシーズンでの活躍が期待できる唯一の投手は、マサヒロ・タナカだけである」と断言している。