リーグ内格差や選手待遇、SNSで契約決定!? 元ヤクルト右腕が語る海外リーグ事情
上位のチームにはNPBの1.5軍クラスの選手も多く在籍
オランダは、車で2時間程度で回れる小さな国なので、試合の時はすべて車で移動していました。車もバス移動ではなく、現地集合現地解散。みなさん仕事があるので、自分の時間で試合に間に合うように各々向かうって感じです。それこそ試合ギリギリに到着する方もいるので、うちのチームは個人でアップをして試合に臨んでいました。本当にのんびりしてますよね(笑)
僕の所属していたツインズは、元々は下位のチームだったのですが、僕が入った年に初めて上位に食い込んでプレーオフにも進出しました。僕が入団する前に上園啓史氏(元阪神、楽天)が在籍していて、その頃にチームの強化方針が定まったみたいです。日本人選手を取ると、プレーの面はもちろん、集客、興行的にも効果があるのかな。事業の一環として、野球以外の部分でも日本企業と関わっていたり、オーナーが日本のことを好きというのも関係してるかもしれません(笑)
リーグ全体で見れば、もちろんNPBには敵わないし、人数的にもアマチュアのようなもので、レベルは低い位置にあると思います。それでも個々のレベルが高く、オランダ代表になるような選手も少なからずいます。上位のチームには、NPBの1.5軍クラスの選手が結構居ますね。全体で8チームある中でも、首位のキュラソー・ネプチューンズはすごく強くて単純なパワーとかであれば、NPBの一軍クラスと言っても過言ではないと思います。その反面、下位のチームになると独立リーグやアマチュアレベルの選手が多いので、同リーグでも格差は大きかったです。
現地の生活で苦労したことはなかったですね。3日くらいで慣れちゃいました(笑)街に何があるのか把握して、電車の乗り方さえ覚えてしまえば、困ることはなかったです。オランダでは英語が通じるので、チームメイトが私と話すときはオランダ語ではなく英語で話してくれるんです。最初は全く話すこともできなかったんですけど、ルームメイトが毎日1時間くらい英語を教えてくれたので、普通に暮らせるようになりました。
試合や練習は午後からだったので、午前中は買い物に行ったり、ジムに行ったり。ジムも自分で探して個人で契約してました。あとは、料理が趣味なのでルームメイトとごはん作ったり(笑)のんびりした国で景色も空気もきれいなので、散歩に行ったり、ドライブしたりもしてました。