リーグ内格差や選手待遇、SNSで契約決定!?  元ヤクルト右腕が語る海外リーグ事情

デ・フラスコニンフ・ツインズ時代の中島彰吾氏【写真:(C)PLM】
デ・フラスコニンフ・ツインズ時代の中島彰吾氏【写真:(C)PLM】

元ヤクルトでオランダでのプレー経験のある中島彰吾氏が語る

 DeNAでプレーし、昨年までソフトバンクに在籍していた吉村裕基外野手が、今季はオランダリーグに挑戦している。さらに、元DeNAの久保康友投手はメキシコリーグで第二の野球人生を歩んでいるなど、海外のプロ野球リーグへの移籍という選択肢を選ぶ流れが、近年顕著になってきているように思われる。

 特に、アメリカや台湾、韓国といった国ではなく、今までルートのなかった国に関しては、移籍の瞬間は話題になるものの、その後を追った報道はあまりされていない。今回は、2014年の育成ドラフト1位でヤクルトに入団し、オランダのデ・フラスコニンフ・ツインズ(以下ツインズ)、オーストラリアのシドニー・ブルーソックス(以下ブルーソックス)でプレーした中島彰吾氏に、海外のプロ野球リーグでの経験について語ってもらった。

 海外野球に触れたきっかけは、国内のトライアウトですね。海外でトライアウト事業を行っている方からスカウトを受け、台湾のトライアウトを受験しに行きました。メジャーリーグやヨーロッパリーグなど、多くのスカウトが視察に来ている中で、台湾のアマチュアや社会人、プロの選手たちと3週間ほどプレーして。そこでオランダリーグのツインズの目に止まり、契約させてもらいました。

 私のエージェントをしてくれていた方が、オランダのチーム関係者とつながっていたり、ツインズは日本人選手が欲しかったりと、タイミングも良かったので、話を聞いて挑戦を決めました。どこであっても野球をやりに行くだけなので、現地での生活とか言葉の心配はなかったです。

 ツインズは、試合が週に3回、練習が1回ありました。チームによって多少違うかもしれませんが、チームメイトは平日働いているので試合も練習も少なめです。リーグには結構格差があって、上位1、2チームは、野球だけで生きていくチームでした。チームだけでなく国からもお給料を貰っている選手もいて、40,50万とかそれなりに稼いでいましたね。お給料を貰いながら野球ができている選手もいれば、働きながらであったり、学習するためにチームに所属している選手もいたり様々でした。日本で言う「プロ野球」ではなくて、年齢、学歴関係なく、多くの人たちが集まってチームが成り立っていました。

上位のチームにはNPBの1.5軍クラスの選手も多く在籍

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