なぜ女子野球なのか? 1人の指導者が抱く思いと希望「1人でも多くの人に…」

「軟式野球リーグ全体が一体となり野球チームを普及していくことが必要」

 そして、大学と社会人、2つのカテゴリーで監督を務めることになった小花氏。兼任することは難しいことに思えるが、本人はそうとは感じておらず、むしろ楽しんでいるようだ。「2チームの監督をすることで自分が目指す理想的な指導法を見つけることができました」と手ごたえを感じている。

 現在「WASEBI」ではクラウドファンディングを通じて早稲田大学野球部伝統のユニフォームをつくるために資金集めを行っている。選手が着用しているユニフォームは一目では早稲田大学と分からないという。その現状もあり、小花氏はクラウドファンディングを行う意義を次のように話した。

「選手達が伝統のユニフォームを着れば、『WASEBI』はもちろん、大学のブランディングにもなります。また、これを着て全国大会に出場すれば早大ブランドを背負うことになるので、選手の自信にもつながります」

 基本的にこのクラウドファンディングは、選手自身に活動を任せているという。小花氏はアドバイスこそするが、SNS運用やユニフォーム店への交渉などはすべて選手が行う。このような形をとるのは「選手が自発的に動かなければ意味がない。また、選手達には支援してくれる人のために頑張るという強い精神力をつけてほしい」という想いがあるからだ。このクラウドファンディングは7月31日が期限となっている。

 女子軟式野球のために日々、奮闘している小花氏。最後に女子軟式野球界の発展に必要なことを聞いた。

「1人でも多く、東京アンビシャスやWASEBIの活動を知る人が増えることで、軟式野球リーグ全体が一体となり野球チームを普及していくことが必要だと思います。私自身も良いものをつくっていくという提案をしていきたいです」

 ここで小花氏が強調したのは「チームが有名になることで周囲に良い影響を与えることができる」ということだった。長年、女子野球に関わってきた小花氏の挑戦はまだまだ続く。すべては女子野球の普及・発展のために。

(豊川遼 / Ryo Toyokawa)

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