世界一の球団を目指すホークス、影で支える“裏方”の存在【パお仕事名鑑Vol.1】
妥協のないホークスのチーム作り「“めざせ世界一!”」
「もちろんひとつのことに集中することはすばらしいことなんですが、なかなか専門性を高め、極めるのは難しいかもしれません。だから、そこそこでもいいのでいろいろな経験をしておく。その体験で得たいろいろなスキルを持っていれば、それを掛け合わせると割とレアな人材になる。その時取り組むものが、たとえスポーツビジネスに関係なくとも目の前の仕事をしっかり全力で取り組む。そこでのスキルもきっと役立ちます」
さて、最後に気になっていること。ソフトバンクの強さの要因である「現状維持を良しとしないこと」をもう少し詳しく聞きたい。
「事業側、チーム関係なく、できることはどんどんやりなさいと言われます。そうじゃないと認められないぐらい。現状維持のことをやっていたら『なにやってるの?』という感じです。そして私が驚いたのが、すべてのミッションに“めざせ世界一!”というキーワードがある。なかなかそういう大きなミッションは持ちにくいんですがみなさんそれに向かって進んでいる。それが強さになっているんじゃないでしょうか」
“めざせ世界一!”とは壮大だ。これは2004年に「福岡ソフトバンクホークス」となった時から球団スローガンとして掲げられたものだという。「メジャーリーグのチームに勝つためにはどうするか?」「世界一のスタジアムにするには? スタジアムのエンタテインメントはどうするか?」、「世界一になるためにはまず日本で一番になる」、「だからファンの人数も日本一。九州はもちろん関東、全国にファンを増やす」……チーム編成でも事業でも、全員の仕事のモチベーションや行動指針、意識に常に“めざせ世界一!”がある。この高く、熱い意志が須山さんの仕事をさらに前向きにしていく。
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(「パ・リーグ インサイト」岩瀬大二)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)