5割近い打率が必要? 山田哲人、奇跡の4度目「トリプルスリー」への鍵は…
単打の割合が減少、右方向への打率も下落
2014年以降の山田哲の安打の内訳を見ていこう。単は単打=シングルヒット。
2014年 193安打(単124 二39 三1 本29)
2015年 183安打(単104 二39 三2 本38)
2016年 146安打(単79 二26 三3 本38)
2017年 130安打(単80 二25 三1 本24)
2018年 165安打(単97 二30 三4 本34)
2019年 129安打(単65 二27 三4 本33)
2014、15年とシングルヒットは100本を超えていた。しかし、今季は16試合を残して単打数が2014年の半分近い65本。長打数は前年までとほとんど変わらない。
山田哲の打球は、長打は左翼方向に多いが、単打は右翼も含め広角に飛んでいる。しかし、右方向の打撃成績は、昨年が63打数24安打の打率.381だったのに対し、今季は71打数17安打の打率.239となっている。
ヤクルトの今季残り15試合で、上位を打つ山田哲には75打席程度が残されているが、仮に579打席で98四球を選んでいる今季ここまでと同じペースで四球を12個選ぶとして最終打数を533とすると、打率3割は160安打だ。
残り試合を63打数31安打、打率.492をマークしなければならないことになる。非常に厳しい。山田哲人には最後の頑張りを期待したい。
(広尾晃 / Koh Hiroo)