燕・館山、1000奪三振まで残り2も「興味ない」 畠山、最後の打席は「全力で」…一問一答
館山は1000Kまで「2」も…「投げるなら1人だけでいい、1人に全力で投げたい」
――今の経験を基に、若いころの自分に言いたいことは?
館山「やっぱり同じように怪我したいのかなと思います。怪我しなかったら見えなかったことがあるし、同じように、同じように無理するからこそ、こうやって自分でやめる決断ができると思う。全部が繋がっていたのかなと思う。あの場面でケガしてなかったらとか言うのはまったくない。プレーで怪我したことが大半なので。相手を抑えたいということに対して持てる力をすべて出し切ったから。同じように、同じ場面で(力を出し切って)、同じような野球人生を送ると思う。じゃないとファンの方からもらった感動を伝えられないですし、優勝の時もそうですけど。身震いして血行障害になったんですよ、そのくらい。良くない事だから言えなかったけど」
畠山「強いて言えばトレーニングしておけばよかった。去年、青木さんを見てトレーニングとの向き合い方が勉強になった。去年から取り入れたんですが、遅かった。若いころなら筋肉痛で終わったものが、痛みになってプレーに支障が出た。やり始めるのがあまりにも遅すぎた。若いころに知識があれば。毎日少しずつ続けるのが大事だった」
館山「でも20代のころにベンチプレス120キロ上げていた。できるからこそ、その上澄みをスイングに充てたりしていた。すごい器用なんですよ、投げられないようなドロップ(カーブ)とか投げる、ナックル(カーブ)とか。僕は投げられない」
畠山「山中に教えてくれと言われました(笑)」
館山「グリップのないバットも初めて見た。無頓着に見えて、とても繊細だ」
――21日の引退試合にはどういう気持ちで臨む?
館山「ファンの皆様に挨拶できるチャンスを与えられたので、少ない時間かもしれないですが。投げられるかはこちらが要望して叶うことでもないですが、改めてファンの方にしっかり挨拶したい」
――通算1000奪三振まであと2だが。
畠山「あとふたつ!?」
館山「長い間投げての結果だと思うし、新記録だったり歴史的なものだったら意地でもと思うかもしれないが、人によってはその数字は通過点かもしれない。全力で1軍でも2軍でもアウトを取りに行ったというのが自分の誇り。まったく興味ない」
畠山「そういいながら、最後の試合(セレモニー)で2人三振取るんでしょ」
館山「投げるなら1人だけでいい、1人に全力で投げたい」
畠山「ファンの方の前で思いを伝えたい。打席に立てるのであれば、内野ゴロで、一塁にヘッドスライディングしたい、って話をしていたら(塁に)届かないからやめろと言われた(笑)。きっと打席に立ったら打ちたくなる。けれど、全力で振りにいって、破れ散りたい。やっぱり無理なんだ、と思って終わりたい」
館山「こういう場でうまくしゃべれないから、手紙書きたいですね。新聞広告とかで、直筆で。こんなに中立でいいファンはいない」
(Full-Count編集部)