阪神に「スキ」を見せたDeNA 専門家が指摘した「継投ミス」「大きな間違い」

「阪神は『スキを見せたな』と思ったはず」

 逆に、阪神はDeNAの継投で息を吹き返したという。

「阪神は『スキを見せたな』と思ったはずです。そのスキを突くことができた。たたみかけることができた。そして、レギュラーシーズンの最後の6試合に野手陣が見せた凄まじいほどの集中力をここでも見せました。負けられない状況で勝ち続けてきた阪神は、結果的にCSのいい“予行練習”を6試合もやってきたとも言えます。

 先発の西がアウトを1つも取れないで5連打されて、挙句の果てに打球が当たって降板してしまった。ただ、そういうスタートをしたピッチャーも含めて、この勝ちで全員が救われてしまった。非常に大きな勝ちになりました。北條は、今年の成績から考えると意外性のある一発でした。ただ、“シリーズ男”的な選手が出てくることが大事ですから。近本にしても北條にしても、そうなりそうな雰囲気がプンプンしています」

 阪神はCSでも勢いに乗った。第2戦のポイントは、その勢いをDeNAが止められるかの一点にかかっていると野口氏は言う。

「阪神打線は完全に火がついてしまった。打線の方も1、2番を中心に万遍なく当たりが出た感じです。下位打線から上位打線にすごくいいつながりを見せた。これでレギュラーシーズンから7連勝ですから、本当に凄いですね。打線の集中力は凄まじいものが出てきました。あれが早い回に出ればいいなと思います。

 逆に、DeNAバッテリーがその阪神打線をどう抑えていくのか。しかも、阪神の先発はDeNAが苦手とする青柳です。打線は貪欲に取れる点は1点でも多く取るということをしていかないといけません。点を取るという意味では、第1戦では『ここは動いたほうがいいよな』というケースで全く動く気配すら感じませんでした。7回の伊藤光のバントは失敗しましたが、そういう動きは大事になってきます。ただじっとして打つのを待っているだけでは点は入らないと思うので、勇気を出していかないと」

 3試合制のプレーオフ、CSで初戦に勝ったチームは、過去27度のうち23度も突破。その確率は85.2%にもなる。野口氏も「これで阪神が圧倒的に有利になったのは確かです」と言う。第2戦も激しい試合になることは間違いないが、どちらが勝ち切るだろうか。

(Full-Count編集部)

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